July 26, 2009 00:30

講談社,大日本印刷などがブックオフに出資 2

大日本印刷と凸版印刷が再編の牽引役に

 大日本印刷は丸善や図書館流通センタトを相次いで子会社化したのに続き、今年に入ってから3月にジェック堂書店を子会社化、五月には主婦の友社、ブックオフと相次いで出資。

 主婦の友は大日本印刷の資本を受け入れ、財務体質の強化に乗り出す方針であり、大日本印刷はこれらの会社を傘下に収めることで書籍販売市場を活性化させたいとの狽いがある。


 また、6月1日には大日本印刷のライバル・凸版印刷が書店最大手の紀伊園屋書店と連携。奇しくも,大日本印刷と凸版印刷による印刷・書籍業界の再編が進んだことになる。

 これらの背景にあるのは、深刻な出版不況だ。少子化やインターネットの台頭に伴い、若者売りに書店の大型化で業績を拡大してきた大型書店も、近年はアマゾンなどのネット通販に押され気味。今では、毎月のように雑誌の廃刊や出版社の倒産がニュースになっている。
 こうした状況の中を生き残るためには、従来の枠組みでは出版社も販売店も存続できない。敵対する出版社と中古書籍販売店の提携は、出版業界が新たな段階に入ったことを示している。

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 出版業界は最盛期にあった1996年には、書籍の新刊点数は約6万3000点だったが、昨年は約7万6000点にまで増えた。だが,売上高は96年の約1兆900億円に対し、8878億円と2000億円の減少であり,新刊1点当たりの売上高も激減している。

 新刊点数増加の原因の一つは「数打てば当たる」という出版社の姿勢と、委託販売制による粗製濫造にある。

 いま出版社に求められることは、読者(消費者)にとって魅力的な商品を丁寧に作り、そして地道な宣伝活動にある。10冊で計5万部を売るよりも、5万部売れる本を1冊作るほうが、コストもかからず、利益率も高いのは自明である。

 映画業界では、松竹が、制作数を減らし,、一つひとつの作品を丁寧に作りという方向に転換した。これが、『おくりびと』や『ヤッターマン』といったヒットを連発の要因となった。出版界においてもこうした動きは一つのヒントにはなる。

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▼関連HP
 エリアマーケティング講座
   http://kobayashi.clever.mepage.jp/area/area_index.htm    




基本 エリアマーケティング―地域対応の「売れるしくみ」づくり




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