October 15, 2016 07:13

東京メトロで宅配便---実証実験へ

佐川急便,日本郵便,ヤマト運輸の3社ー地下鉄使い宅配便配送 運転手不足対策で輸送実験へ 


 旅客専用線の地下鉄に貨物専用列車を走らせ,都心の輸送効率化と環境を考える実証実験が,東京メトロ有楽町線と相互乗り入れする東武鉄道東上線で,9月から始まった。

 佐川急便,日本郵便,ヤマト運輸の宅配便3社は,各社の物流拠点から東京都心部の駅に荷物を運び,回送列車で輸送する。ドライバー不足への対策や渋滞解消による二酸化炭素(CO2)の排出量削減が狙い。「トラック輸送だけに頼るのは,宅配の品質を維持できなくなる可能性がある。将来の労働力不足対策を今から考える」(佐川急便),「ゆうパックと郵便,どちらも運ぶことができれば効率的。いかにして組み込めるか,データをとって将来につなげていく」(日本郵便)と,各社とも新たな輸送手段の開拓に前向きである。


 東京メトロの有楽町線と,同線と直通運転をしている東武鉄道の東武東上線を使い,物流各社の新木場駅や和光市駅に近い物流拠点から,駅までトラックで荷物を運び列車に積む。運んだ荷物は東京メトロの有楽町,銀座一丁目,新富町の地下鉄駅から地上に上げて,宅配便各社が配達先まで届ける。

 今後は,東武の森林公園検修区(埼玉県比企郡滑川町)まで運び,トラックで物流拠点へ運ぶ実験や,新木場車両基地から有楽町線新富駅,銀座一丁目駅,有楽町駅の駅間を輸送し,駅構内から地上へ台車を使って荷物を搬送する実験を予定している。都心部の新たな物流を模索する実験に東武鉄道が参加しているのは「物流拠点が検修区近くにあるため」(東武鉄道)という。


ただ,旅客輸送のために考えられた駅施設を物流で使うことの利便性や安全性の点や,平日朝には時間当たり最大片道22本,昼間で12本というダイヤに,新たに貨物輸送を加えることが可能なのか,といった課題もある。



Tokyo Metro to test parcel delivery services

Tokyo Metro Co. will test the feasibility of parcel delivery services using its subway system in cooperation with other rail and transportation firms, company sources said Aug. 27.

In the test, starting in fall, parcels are loaded onto deadhead trains at Shin-Kiba Station in eastern Tokyo or at Wakoshi Station in Saitama Prefecture, and transferred to trucks at three stations near Ginza, including Ginza-itchome Station, the sources said.
                        source:The Japan Times ST: September 9, 2016







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