October 09, 2016 17:58
エレベータのシンドラー日本撤退,オーチスが事業継承
エレベータのシンドラー日本撤退,オーチスが事業継承
スイスのシンドラーエレベータ(シンドラー)製は,2006年6月,東京都港区の男子高校生が亡くなる悲惨な事故を起こした。高校生がエレベーターから降りようとしたところ,扉が開いたまま急上昇し,建物の天井とエレベーターの床に挟まれたのである。
それから6年後。2012年10月にも石川県金沢市のホテルでも同様の死亡事故が起きている。
シンドラー http://www.schindler.com/jp/internet/ja/company.html は2016年4月に日本市場から撤退することを明らかにした。現在継続中の訴訟の対応をするため日本法人は存続させるが,販売や保守メンテは行わない。撤退するシンドラーの保守メンテを引き受けるのが「日本オーチス・エレベータ(日本オーチス)」 http://www.otis.com/site/jp/Pages/default.aspx である。
10月3日,日本オ−チスはシンドラーの昇降機のサービス部門(7月に分社化)とシンドラー子会社で昇降機(エレベーター,エスカレーターなど)の保守メンテ専門の「マーキュリーアシェンソーレ」の買収完了を発表した。
日本オーチスは米重工大手のユナイテッド・テクノロジーズ・コーポレーションの昇降機部門「オーチス」の日本法人である。オーチスの売上高は約1兆2000億円(2015年)で,昇降機の世界シェアは1位。
オーチスの日本での実績は,1896年に日本で初めてエレベーターを日本銀行本店に納入,1914年にも日本で初めてエスカレーターを日本橋三越呉服店(現・日本橋三越本店)に導入している。日本オーチスの売上高は599億円,営業利益は155億円(2015年)と高収益。国内シェアは三菱電機,日立製作所,東芝に続く4位グループで,フジテックなどと同規模とみられる。
なお,エレベーター保守メンテや更新工事を行う台数は,年々増加している。エレベーターの保守台数は,2005年に59万4365台だったものが2015年には,72万4854台に拡大(日本エレベーター協会)。一方,新設は2005年に3万4813台だったものが2015年には2万4343台に減少している。
−−−日本オーチス 会社概要−−−
■商号
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スイスのシンドラーエレベータ(シンドラー)製は,2006年6月,東京都港区の男子高校生が亡くなる悲惨な事故を起こした。高校生がエレベーターから降りようとしたところ,扉が開いたまま急上昇し,建物の天井とエレベーターの床に挟まれたのである。
それから6年後。2012年10月にも石川県金沢市のホテルでも同様の死亡事故が起きている。
シンドラー http://www.schindler.com/jp/internet/ja/company.html は2016年4月に日本市場から撤退することを明らかにした。現在継続中の訴訟の対応をするため日本法人は存続させるが,販売や保守メンテは行わない。撤退するシンドラーの保守メンテを引き受けるのが「日本オーチス・エレベータ(日本オーチス)」 http://www.otis.com/site/jp/Pages/default.aspx である。
10月3日,日本オ−チスはシンドラーの昇降機のサービス部門(7月に分社化)とシンドラー子会社で昇降機(エレベーター,エスカレーターなど)の保守メンテ専門の「マーキュリーアシェンソーレ」の買収完了を発表した。
日本オーチスは米重工大手のユナイテッド・テクノロジーズ・コーポレーションの昇降機部門「オーチス」の日本法人である。オーチスの売上高は約1兆2000億円(2015年)で,昇降機の世界シェアは1位。
オーチスの日本での実績は,1896年に日本で初めてエレベーターを日本銀行本店に納入,1914年にも日本で初めてエスカレーターを日本橋三越呉服店(現・日本橋三越本店)に導入している。日本オーチスの売上高は599億円,営業利益は155億円(2015年)と高収益。国内シェアは三菱電機,日立製作所,東芝に続く4位グループで,フジテックなどと同規模とみられる。
なお,エレベーター保守メンテや更新工事を行う台数は,年々増加している。エレベーターの保守台数は,2005年に59万4365台だったものが2015年には,72万4854台に拡大(日本エレベーター協会)。一方,新設は2005年に3万4813台だったものが2015年には2万4343台に減少している。
>>>シンドラーエレベータについて
シンドラーエレベータ株式会社は、1954年に設立された日本エレベーター工業株式会社を前身として、1991年に誕生しました。以来、エレベーター、エスカレーター、動く歩道の設計、据付からメンテナンスに至るまで、安全を最優先として、高品質で幅広い製品・サービスをお客さまにご提供してきました。
そして、2006年10月3日付けをもちまして、弊社のサービス事業はオーチス・エレベータサービス株式会社に譲渡されました。オーチス・エレベータサービス株式会社は今後、日本で唯一のシンドラー公認サービス事業者として日本におけるシンドラー製品の保守、修理および改修に必要となる純正部品やソリューションを提供して参ります。
シンドラーエレベータは、現在継続中の訴訟および捜査について法的ならびに社会的責務を果たすため、引き続き、事業体として日本で活動して参ります。
出典:http://www.schindler.com/jp/internet/ja/company.html
−−−日本オーチス 会社概要−−−
■商号
日本オーチス・エレベータ株式会社 | |
■設立年月日 | 1932年(昭和7年)1月11日 |
■本社所在地 | 〒113-0021 東京都文京区本駒込二丁目28番8号 文京グリーンコート23階 |
■事業内容 | ・エレベーター(斜行および水平走行を含む)、 エスカレーター(水平走行式を含む)、 その他昇降機の製造、販売、取付、保守、 修理および点検 ・各種ビル設備の監視制御ならびにビル管理 ・建築物の設計、施工、監理及び建築関連手続きの申請 |
■代表者 | 代表取締役社長 ステファン・ド・モントリボール |
■資本金 | 43億64百万円 |
■売上高 | 601億91百万円(2014年11月期) |
■従業員数 | 2,044名(2015年11月現在) |
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