October 20, 2013 05:40
地域スーパーの経営破綻相次ぐ
近年,人口減少に加え近隣での大手スーパー出店,さらにはドラッグストアやコンビニの進出により経営が行き詰まる地域食品スーパーが後を絶たない。
・2012年12月 和歌山県那智勝浦のスーパー「勝浦オークワ」自己破産申請
「勝浦オークワ」は,スーパー大手「オークワ」創業者の親族が代表を務め、同社から50%出資を受けている会社。ピーク時の98年2月期には5店舗を運営し、年商24億5千万円を計上したが、近年、人口減少や近隣での大手スーパー出店などにより,先行きの見通しが立たないことから事業継続を断念。
◆2013年
・1月 石川県の「東京ストアー」民事再生法申請
・5月 新潟の「パワーズフジミ」が自己破産申請
・5月 徳島の「ファミリー両国」が倒産
・6月 兵庫の「パワーストアシーダー」が破産
・7月 宮崎の「スーパー江南」が破産
・8月 業務用食品スーパー「肉のハナマサ」茨城のジャパンミートの傘下入り
・8月 東京神田 地場食品スーパーの「スーパーストア冨士屋」倒産
・8月 神奈川の地域スーパー「松慶」が民事再生法申請-負債総額4億円
・9月 千葉県銚子の地域スーパー「ミヤスズ」自己破産
>>> 和歌山のスーパー経営「勝浦オークワ」が破産申請し倒産 2012年12月
和歌山県那智勝浦町に本拠を置くスーパーマーケット経営の「勝浦オークワ」と関連会社の「大桑」は、2012年12月事業を停止し自己破産を申請した。
1971年に設立の同社は、勝浦町内でショッピングパーク店・北浜店・下里店などのスーパーマーケットを経営するほか、ホテルや飲食店の経営も手掛けていた。
だが、景気低迷による個人消費の落ち込みに加え、大手スーパーの進出による競争激化で業績が悪化し,、収益回復のめどは立たないことから事業継続を断念した。
東京商工リサーチ和歌山支店によると負債額は勝浦オークワが約16億円、大桑が約4億円とみられる。
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オークワ(http://www.okuwa.net/)は12月18日、関連会社の勝浦オークワが事業を停止し破産手続開始の申し立てを準備中であると公表した。
オークワ(http://www.okuwa.net/kouhou/kouhou121218.htm)によると、「勝浦オークワの株式を取得以来、一貫して同社経営に関与しない純投資の株主の立場で現在に至っている。同社の要請を受け、自社製品の一部供給ならびに同社の一部の仕入債務に対する保証を行っている」という。
保有する勝浦オークワ株式1500万円は、過年度に全額評価損に計上済みであり、自社製品の売掛金残高と保証している同社の仕入債務残高は少額なため、業績に与える影響は軽微と見込んでいる。