July 06, 2013 21:51

コープみらい < 展望開けず>

 今年3月に首都圏の千葉,埼玉と東京の3生協が合併して誕生したコープみらい。積年の課題である店舗事業の不振からは今年度も抜け出すのが困難な見通しで難題を抱えながらの船出となった。

 2013年度の事業計画は、供給高(売上高に相当)3456億円、経常剰余金(経常利益に相当)33億4300万円。2012年度の3生協合算数値では,供給高は0.7%の微減となる見通し。事業別での売上高前年比見込みは宅配事業が0.5%滅、店舗事業は1.5%減である。

 深刻なのが店舗事業の経常赤字。2012年度の店舗事業における経常剰余金は3生協とも赤字の状況。さいたまコープが12億8000万円、コープとうきょうが5億3000万円、ちばコープが4億6000万円、計22億円超の赤字となっている。それを補う宅配事業は、3生協で計約87億1000万円の黒字。宅配で稼いだ利益の実に4分の1を店舗事業で食いつぶす格好である。

 そこで今年は「不採算店舗を見極め、閉店も検討する」かまえ。だが成長のための新規出店は現状、物件の確保ができておらず計画は未定。大手スーパーの大量出店攻勢や小型店の急激な店舗網拡大と比較して、コープみらいは後手を踏んでいる。店舗事業改革は待ったなしである。


◆コープみらい
コープみらいは2013年3月21日にちばコープ、さいたまコープ、コープとうきょうが組織合同(合併)して誕生しました。
・本部所在地:埼玉県さいたま市南区
・事業エリア:千葉県、埼玉県、東京都

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